【2010.11.24】 議員立法とは
日本では、法案を作るのは、憲法上原則政府(内閣)であるとされています。実際は内閣の構成員である各省庁ということになります。
ただし、内閣の専権ではなく、下記の国会法により、法律制定権を有する国会内部において自ら法律案を提出することもできる制度になっています。
これが議員立法です。
国会法(議員立法関連・抜粋)
国会法 第50条の2 |
1. 委員会は、その所管に属する事項に関し、法律案を提出することができる。 2. 前項の法律案については、委員長をもつて提出者とする。 |
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国会法 第56条 |
1. 議員が議案を発議するには、衆議院においては議員20人以上、参議院においては議員10人以上の賛成を要する。但し、予算を伴う法律案を発議するには、衆議院においては議員50人以上、参議院においては議員20人以上の賛成を要する。 |
「内閣立法」との比較において、議員立法の最大の特徴は、法案可決までのスピードですが、そのためには、与野党対立ではない超党派の賛成が多数であることが前提になります。
過去に、議員立法によって成立した主な法律は下表のようなものがありますが、『共同養育及び親子交流の促進法』もこの議員立法での可決を目指します。