「子ども達へ」 白岡太郎(仮名)
子ども達へ
今日、たいがは10歳になるのだね。4歳半から、交流が断たれたしまったため、お父さんにはその実感がないけれど、学校で勉強したり友達と過ごしたりする中で随分と成長し、色々なことを少しずつ自分で考えられるようになっているだろうと想像しています。
お父さんは3年生の時、近所の友達と大喧嘩し、担任の先生を困らせてことがあります。ちょうどたいがやもえかの年頃のことなのに、今でもよく覚えています。喧嘩したあと、その友達と気まずい気持ちが続きましたが、意地を張ってなかなか謝ることができませんでした。でも、勇気を出して「悪かった。ごめん」と友達に伝えたら、友達からも同じ言葉が返ってきました。お互い、くよくよとしていたものは吹っ飛んでしまい、また元のように一緒に遊べるようになりました。
たいがは友達と喧嘩することがありますか?もえかはどうですか?もし友達と喧嘩になってしまったときは、お父さんの子どもの時のことを聞かせてあげたいと思っています。
たいが、もえか、2学期から慣れ親しんだ学校から転校してしまったけれど、新しい学校で新しい友達と楽しい学校生活が送れていますか?楽しみにしていた運動会や持久走大会が、新しい学校でもあると良いね。お父さんも、運動会と持久走大会でたいがともえかの頑張る姿を見るのが、一年で一番の楽しみでした。今年はその姿を見られなくてとても残念だけど、たいがともえかなら、いつものように一生懸命頑張っているだろうと思います。
誕生日に何もしてあげられないけれど、たいがには、「必ず自分のためになるから、どんな時も一生懸命頑張れ」という想いを贈りたいと思います。お父さんも、親子が離れ離れにならなくてもいいような新しい法律を作るために、今一生懸命頑張っています。お父さんも諦めずに頑張ることを、たいがともえかに約束したいと思います。