「調査官調査」 M.K
離婚騒動が始まって家庭裁判所の調査官という存在を始めて知りました。
私は調査官とは違う立場で2回経験しました。
1度目は子供と会わせてもらえない時で、2度目は子供が私の元へ逃げてきた後になります。
その観点から調査官の裁判所での調査官のイメージについて述べたいと思います。あくまでも個人的な感想です。
1度目は調停のときでした。
このとき、子供は相手方と一緒に暮らしており、相手方は別居する時の私と子供への約束を守らず子供とあまり会わしてもらえない状態でした。弁護士からは裁判所には調査官という精神面から調査をしてくれる専門家がいるからと聞いていたので調査官調査が始まるのを心待ちにしていました。
調査官がきちんと調査してくれれば、元妻の子供への扱いが分かると思っていました。
いよいよ調査官調査をする段階がきたときに、調査官からの言葉に愕然としました。
「あなたは何を調査してほしいのですか。しかも相手の同意がないと私は何も調査できないですよ。調査して何をしたいのですか。」
というようなことを言われ、この時初めて調査官というのは何の役にも立たない存在だと認識しました。妻から子供への精神的な虐待、肉体的な虐待もあったことなどの証拠を出していたにも関わらず、始めから答えが決まっていると言わんばかり内容でした。
相手方の調査拒否もあり、1回目は何も調査することなく終わりました。
2回目の調査官調査は立場が逆でした。
子供が逃げてきた経緯は省略しますが、夏休み前に私の元へやってきて、夏休み後も私の所にいると決まってから訴えを起こされました。この間に妻が起こしていた面接交渉の切り下げ(月1回の面会を写真のみにするというもの)の審判と私から起こしていた親権者喪失審判がありました。子供が私の元へ逃げたことを相手方は裁判所へ何も連絡しておらず、審判の席でこの事実を調査官、審判官が始めて知ったときは非常に驚いていました。
この時から当方の弁護士を除く関係者の私を見る目が変わったと思います。
この審判の後、相手方から監護者指定および子の引き渡しの審判と審判前の保全処分として監護者指定および子の引き渡しを求めてきました。
この調査のため調査官調査が入ることになりました。私にも調査に協力してくれるか聞かれましたが、特に断る理由もなく相手方の状況も分かるため同意しました。
同じ内容ですが、保全処分と通常の審判の2回行われました。
調査官は調停のときから同じ男の人です。
1回目の調査は私、相手方、お互いの家庭状況、私の実家での養育状況、子供の調査が行われました。
1回目の私の家の調査は、子供が不安がっていたので私も同席しました。子供は私の後ろで隠れるようにしていましたが、調査官とは少し話をしていました。このときに感じたことですが、もし子供が話をしたくないと隠れていても何も問題はなかったろうということです。この調査官報告書ではたいした内容はなく、緊急を要するものではないという結論でした。
2回目の調査のときは、もう大丈夫だろうと私は家にいませんでした。この時、調査官は男と女の二人できました。しかし調査官がくると子供はトイレに隠れてこもってしまいました。いろいろあり調査官と子供は少しだけ話をしたそうですが、このときもたいした話はしていません。今の生活状況と私と相手方のことが好きかなどを聞いたそうです。調査というにはあまりにもひどい内容だと思います。
子供を監護している側としてはこの内容で何も問題はないですが、こんな調査では子供の気持ちなど調べることはできないでしょう。これで専門家と言われていることに調査官は何も感じないのでしょうか。
現状、裁判所は基本的に現状追認主義なので子供のためではなく結論を出すための調査をしているのだと感じました。
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