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【2009.10.24】 『共同親権法制化とハーグ条約批准を求めるデモ』レポート

共同親権法制化とハーグ条約批准を求めるデモ1共同親権法制化とハーグ条約批准を求めるデモ2

 
10月24日、『共同親権法制化とハーグ条約批准を求めるデモ』を親子ネットも共催しました。当日はマスコミも5社近く取材に訪れ、外国人当事者と日本人当事者合計で、30人程の参加でした。

親子ネットの横断幕を付けた車と警察車輌が先導し、NHK横の代々木公園マッスルシアターから出発。渋谷公園通り、PARCO、丸井、ハチ公側渋谷駅スクランブル交差点を通過して山手線ガード下をくぐり、宮下公園を少し過ぎた公園広場まで行進しました。途中の渋谷駅前は大群衆。その中で、日本の悲惨な状況が世界中に届けとばかりに、シュプレヒコールをあげました。

デモ後は近くの居酒屋で懇親会が行われ、遅くまで活発な議論や団体交流が行われました。

当日の様子をご覧になりたい方は、こちらへ。
http://www.meetup.com/Left-Behind-Parents-Japan/photos/

『デモに参加した外国人当事者の叫び』

<原文>
http://crnjapan.net/The_Japan_Childrens_Rights_Network/pro-tokmeetup.html

<訳文>
午前4時、東京に向かう準備ができた。子どもと引き離された親に今日初めて会う。色々な思いが駆け巡るが、取りあえず駅に向かう。何故日本では子どもの連れ去りがまかり通って、子どもに会えなくなるのだ。きっと今日は何かしらの情報を得られるのではないかと期待する。

今日参加することで、娘に会えるようになるかもしれないと思うと、新幹線の中で涙が出てくる。娘のために頑張るのだ。今日の参加者も子どもを抱きしめたり、“アイ・ラブ・ユー”も言えないのだ。それ故に何故かしら勇気が出てくる。感情を抑えきれなくなる。

東京に着いて集合場所に向かう。たぶん娘さんの写真だと思うが、その写真の前で座り込んでいる男性がいた。その彼の顔を見ていると、涙が出てきた。

自然と彼の所に歩みより、握手をした。彼は、“こんにちは。私は吉田と言います。当事者です”と言った。“賛同者ですか?”と尋ねられたので私は。“当事者の新米です”と答えた。

少なからずこの問題が世界中から非難を浴びるような大きな問題だと感じた。
私はその数多くの犠牲者の一人だ。彼と10分ほど話をしていると、次から次へと報道陣が駆けつけた。“From The Shadows”のスタッフもいた。

外人も日本人もお互いの助けあいを感じられた。多くの人がやってきた。笑顔でハグをした。“もう独りじゃないですよ。困ったら連絡してください。連絡先を教えます”と言ってくれた。力強い仲間たちだ。多くの人と出会い、連れ去られた子どもの写真を見ているうちに1時間がたってしまった。

座っていると、パトカーが2台やってきて主催者に質問をしていた。警察に誘導されながら東京のメインストリートを、子どもの写真を目立つように掲げながら行進した。

しかし日本人の多くは、子どもの写真に目を向けない事に気づいた。それはまるで、我々の存在を無視しているようだった。それでもその中には、日本が理不尽な事をしていると思っている人もいるのだ。そう思っている人が団結する。それ以外に方法はない。
何故かわからないが、デモ行進は当初の予定の方向とは違う方に行き早めに終わった。デモが終わった後はメイルアドレスなどの交換をした。今後どうやってサポートしていくかなど話し合った。私は一人ではないと確信した。同じような問題を抱えて何年も戦っている人がいる。外人だけではない、日本人も、男性も女性すらも・・・・

夜9時半に橿原市に着いた。今日の出来事を思い出す。涙が出てくる。この涙は引き離された子供たちへの涙だ。

今夜、この世界のどこかでママやパパに会えず孤独感に苛まれ、恐怖に慄いている子どもが眠っているのだ。ここに安住の場所はある。でもそこに我が子はいない。娘が帰ってくるのを待つ。そこはここだよ。幸せ、喜びはここにあるんだよ。

この思いが届かないのは充分承知だ。あいちゃん、どこにいるの?パパがどんなに辛い思いをしているのもわからない。アイ・ラブ・ユーと言ってもその声は届かない。終わりが来ないのかと思う。総てを失うのではないかと思う。

もし日本の政治が変わって、親の権利が認められるようになったら私は強くなれると思う。娘を抱っこしてハグして、アイ・ラブ・ユーも言えるようになる。
そうしたら泣く事もなくなり、ちゃんと眠れるようになり悩みもなくなるだろう。

私は強いが無敵ではない。私は頭が良いが天才ではない。私は勇敢ではあるが怖いものもある。私はハッピー人間だが泣く事もある。娘にそばにいてほしい。娘だけが私を救える。もしパパがダメ人間だったら、どうしてほしいのか教えてほしい。それ以外何もない。あいちゃん、私の総てだ。膝まずき、娘のために涙を流す。

神よ。お慈悲を。

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