2014年04月21日 河北新報 『離別の子と交流確保を 東北3県の親たち、全国ネット支部設立』
離別の子と交流確保を 東北3県の親たち、全国ネット支部設立
離婚や別居によって子どもと離れて暮らす岩手、宮城、福島3県の親などが20日、「親子の面会交流を実現する全国ネットワーク」(親子ネット 東京)の東北支部を設立した。親子の交流が絶たれているようなケースの解消に向け、当事者同士で情報を共有するとともに、法整備や公的支援を行政などに働き掛けていくことも検討する。
仙台市青葉区の東京エレクトロンホール宮城で設立集会があり、離婚訴訟で係争中の当事者やその家族、支援者ら約15人が今後の活動方針などを確認した。
宮城県の発起人を務めた笹裕子さん(57)=仙台市泉区=は息子夫婦の離婚を受けて参加した。「親と離れた子どもの幸せのため、同じ悩みを抱える人たちと共に問題解決に向け勉強していきたい」と話した。
親子ネットによると、子どもや孫と会えない親や祖父母が面会の機会を求め申し立てる調停や裁判は、年々増えているという。鈴木裕子代表(45)は「子どもの幸せを考えない連れ去りが起きている実情を、当事者が社会に向け発信することが大切だ」と指摘する。
東北支部は定期的に会合を開くほか、街頭での啓発活動を予定している。