2014年04月12日 日本経済新聞 『ハーグ条約、国際結婚の邦人らに米で説明会』
ハーグ条約、国際結婚の邦人らに米で説明会
【ロサンゼルス=共同】国際結婚が破綻した後の子供の扱いを定めたハーグ条約に日本が正式加盟したことを受け、米ロサンゼルス市内で11日、現地の日本総領事館などが主催し、国際結婚した米国在住の邦人らを対象にした説明会が開かれた。
国際家族法が専門の大谷美紀子弁護士が講演し、親権に対する日本と欧米の考え方の違いから生まれる問題や、子供を夫婦の一方の母国に連れ帰ることによって生じ得る影響などを説明。約30人が耳を傾けた。
出席者からは「自分が子供を(日本に)連れ帰った場合、具体的に何が起こるのか」などの質問が相次いだ。
米国人の夫と離婚調停中だという邦人女性(35)は「今まさに関心のある話なので参考になった」。米国人の夫との間に生後4カ月の息子がいる別の30代の会社員女性は「子供が生まれると国際結婚ということを強く意識する。ハーグ条約はネット上では否定的な情報が多いが、子供にとって母子関係、父子関係を守るために必要な条約だと分かった」と話した。