2014年03月30日 時事ドットコム 『ハーグ条約1日発効=国際離婚で新ルール』
ハーグ条約1日発効=国際離婚で新ルール
国際結婚が破綻した夫婦間の子どもの扱いを定めるハーグ条約が4月1日に発効する。今後は、夫婦のどちらか一方が無断で16歳未満の子どもを連れて国外に出た場合、元の居住国に子どもを戻し、子どもの親権を協議することになる。
外国人の夫による子どもの虐待や家庭内暴力(DV)が原因で、子どもを連れて帰国した日本人女性に対し、夫側が「子どもを連れ去った」と訴えるケースが欧米で相次いだのが条約加盟のきっかけ。条約は加盟国間でしか適用されないため、米国などから早期加盟を要求されていた。
ただ、虐待やDVを理由に日本に帰国した母子を元の居住国に戻すことには反対意見も根強い。このため、ハーグ条約を運用する国内法で、虐待やDVを受ける恐れがあれば返還を拒否できることを定めた。(2014/03/30-14:02)