2013年04月04日 NHK 『国際結婚巡るハーグ条約関連法案 審議入り』
国際結婚巡るハーグ条約関連法案 審議入り
国際結婚が破綻した際の子どもの扱いを定めた「ハーグ条約」の承認案と関連法案が衆議院で審議入りし、岸田外務大臣は、「条約を締結しない状態が続くと、国際社会での日本の姿勢も問われかねない」と述べ、条約の早期承認などに理解を求めました。
ハーグ条約は、国際結婚が破綻して、相手の承認を得ずに子どもを日本に連れ帰ってきた親が、もう一方の親から子どもを返すよう求められた場合、子どもをそれまでいた国に戻す手続きなどを定めたものです。
条約の承認案と関連法案は、4日の衆議院本会議で審議入りし、岸田外務大臣は、「国境を越えて不法に子どもを連れ去ることは、子どもに悪影響を及ぼす可能性がある。条約を締結しない状態が続くと、国際社会での日本の姿勢も問われかねない」と述べ、条約の早期承認などに理解を求めました。
また、谷垣法務大臣は、関連法案が、ハーグ条約に関する裁判などは東京家庭裁判所と大阪家庭裁判所だけで行われるとしていることについて、「裁判所が専門的知見やノウハウを蓄積する必要があり、管轄する裁判所を集中させた。電話会議システムの利用を可能にすることで、遠隔地に住む人の裁判への出頭の負担を軽減できるよう配慮している」と述べました。