【2011.02.27】 面会交流におけるフラストレーションと心理的健康 ―離婚をめぐる別居親を対象にして―
本論文は、これまで日本でまったく注目されることのなかった、面会交流と別居親の心理的健康と いうテーマに取り組んだ非常に意義の高い実証的研究である。
調査結果を読むと、面会交流と別居親の心理的健康について本当に深く考えさせられる。
子どもと 別居しても年月と共に心理的健康が回復することや、相談できる相手がいること/離婚の捉え方が肯定的であることの重要性、面会交流の有無では心理的健康に 差が出ないこと(つまり面会交流を実施する際の高ストレスが想定されること)、心理的健康に経済状況が大きな影響を与えていること等、面会交流の支援のあ り方を考える上で貴重な知見が示されている。
(編集部コメント)












