2010年09月08日 NHK「クローズアップ現代」 『親と子が会えない ~増える離婚家庭のトラブル~』
国谷裕子キャスターの「クローズアップ現代」で、「親と子が会えない~増える離婚家庭のトラブル~」が放送されました。小田切紀子東京国際大学教授(臨床心理学、家族心理学)が出演し、親の離婚後、子が、片方の親に会えないことで生ずるさまざまな問題がとりあげられました。
たとえば、一緒に住む片方の親(母親)から悪くいわれ続け、それが原因でトラウマ(心の傷)を負ってしまった子ども(娘)が、ながく会えなかった父親と会って、語り明かすことができた後、自分の性格は、父親とそっくり同じだというだけで、自分が悪いわけではなかったことが分かり、安心した、と打ち明けていました。
また、親の離婚後、突然、父親から切り離された幼い娘が、わずかな時間の父親との面会後、離れたくない、と泣き叫ぶシーンは、番組後も頭を離れません。
親が離婚しても、子どもにとって母親、父親であることに変わりはなく、両方の親に会えることは、今や、国際社会の常識であるのに、日本では“子は家のものである”という考えで明治時代に作られた民法が生き続け、離婚が特別なものではなくなった現代に全くあわなくなっている、と締めくくられました。












